第2話となります。
前回までのおさらい
前回は会社の目的、目的は「利益を出す」
ということ熱く語り、その利益を出すためのややこしいお仕事の中の中核に経理が存在するというお話をしていったと思います。
※前回のコラムをまだお読みでない方はこちらから!
そして今回はその経理について
基本を語り
あるある情報などでトーンを上げ
お役立ち情報を踏まえながら未来像を語りたいなと思います!
と言っていましたのでできるだけその通りに進むよう頑張りますが
経理とはと、基本語りから入るとしんどうそうなので今回は体験談を踏またエピソードから入ろうと思います。
思い出
経理を考え、語る回ですので、経理課時代の思い出が自然だと、銀行員時代の思いや考えをまずよぎってしまいました。
中からより、外からみた経理の方が感じる部分が多かったのかもしれないです。
銀行の法人営業部に所属しておりましたので、仕事の心は法人企業への融資。中小企業から上場企業まで幅広く担当をし融資をしておりました。
中小企業は社長と直接やりとりするケースが多かったですが
中堅、上場企業などは経理課長や財務部長とやりとりすることが多かったかなと思います。
ここまでならの話なら資金繰りや事業計画などの話だけかなとお思いでしょうが、現実は違いましたね。
そういう話の前か後かで経理仕事のやりとりがあります。
まあ、もう少し具体的にいいますと企業と銀行を綱繋ぐ書類を授受です。
これを集金とでもいいます。
何を授受するかと言いますと
・総合振込依頼書
・給与振込依頼書
・単票振込
・両替依頼書
・小切手
・手形(裏書の連続性を確認して、横線を押して、何十枚もの枚数を集計する。)
・現金
・通帳
(通帳は大体記帳するために授受するのですが、社長親族分は当たり前、経理課長もありました。社長のいとこもあったかなー、この記憶は定かではないですが、それくらい幅広なイメージを持って頂けるといいかと思います。)
どれも、お金がからむ重要なものではありますので取り次いだ記録も必要です。授受簿(授受した照明書類)を記入し控えをお渡しする。ケースによっては印紙を授受簿の控えに貼らないといけない場合もあり、貼り忘れとなったらもう一度、訪問なんてありましたね。残念。
この授受だけで平気で30分~60分くらいはかかっていたように記憶してます。
この当時から経理の仕事の一コマに算入していたようです。
結果、社長との時間より、経理課長とのやりとりの時間が長かったように思います。
経理は偉そうにしている人が結構多かったなという印象でした。
社長が偉そうなのは自然な感じなのですが
そこに違和感が残り、鮮明に記憶されているのだろうと思っています。
それと同時に経理って、特別な存在なのかなっと感じてしまっていました。
それでは、こんな特別な存在の経理ではありますので、どんどん興味が沸いてきているところかなっと思いますので
「経理とは」という話に移ります。
経理の基本
経理とは何でしょうか。
なかなか言葉で語るのは非常に難しいですが、
一言ではいえば「お金の管理をする仕事」です。
売上を立て、お金を頂くために請求書の発行し取引先へ送る。
その請求した金額の入金を確認管理する。
逆に仕入や経費などの請求書が届き、その支払を管理し振込期日がきたら振込手続きを行う。
役員や従業が立て替えたお金の精算を行い経費精算書をチェックし精算書保管したり現金を管理する。
など…
会社のお金周りの仕事を行います。
もう少し具体的に説明します。
社長や営業が頑張ってとってきた契約。
契約がとれればお金が発生していきます。
そこから経理の出番です。
契約で行われる役務提供・サービスの対価である代金を請求したり管理していくわけです。
もちろん契約にいたるまでの社長や営業の出費の管理、これが経費精算でしょうか。
役務提供やサービスをしていくために必要な原価部分、物を仕入れるなら支払わないといけません。
人的投資が必要ならこれも支払いが必要です。
ここで経理の立ち位置を説明するとより
理解が深まると思いますので
「木を見て森を見ず」じゃないですが、大きな視点から少しみてみます。
三位一体という言葉を前回、使用させて頂きました。
会社のお金や数値を理解する上では3つの視点が非常に重要だと。
三位一体のイメージはこうです。
「取引して集計する→それを整理して管理→数値をみて分析する」
言い換えると
現在を感じ→過去を振り返り→未来を予知する
最終的に変換すると
経理→会計/税務→財務
という感じです。
経営数値はこういう流れをするものですから、この3視点からみれると経営は万全です。
また、経理がどの位置に存在するかお分かりになってきたんじゃないかと思いますし
より理解が深まったんじゃないかなっと思います。
ここで少し話を経理向きな人材という話から経理の特徴を見ていきたいと思います。
お金と密接にかかわるポジションですから、アバウトではなく緻密で計算の得意な方が一般的に向いているとおもうのですが、
ただ、最近はITの進歩で計算が得意というよりも、ITが得意という方が向いているんじゃないかと思います。
もうひとつ深堀りをするならば
やはり一番はコミュケ*が重要ですね。
ソロバンはさすがいないでしょうが
電卓バチバチスピディーに計算集計を正確に行う仕事ではなくなってきているということです。
もうそれは機械に任せて、ロボットとロボット、ロボットと人間、人間とロボット、人間と人間、くどく書きましたが繋ぎができる技術が経理でも必要に重要になってきてます。
*コミュニケーションの略です。最近、アルバイトを始めて娘がよく言っています。やっぱり社会に出たらコミュケが一番だよねとか何とかいっているので略式版を覚えてしまいました。
ここまで、経理とはということで色々特徴も踏まえてお話しました。
ただ、この経理の特徴故に「煩雑さ」という最大のネックが存在しています。
経理=煩雑
全ての経理が煩雑ではないのですが、経理の特性を理解し意識しておかないとナチュラルには煩雑になっていきますので注意が必要です。
”経理の”あるある情報
経理がナチュラルだと、なぜ煩雑になるかということを
あるあるで感じてみましょう。
~経理と営業の微妙な関係あるある~
契約がとれた時なんかにおこるエピソード
契約がとれて浮足立つ営業部からの請求指示にイラつく経理
「いつから請求しますか」
「金額は税込みの金額でお話したんですか」
「請求書はどの部の何方宛ですか」
『・・・・・』
「だから社内で決まっているシステムに入れてくださいて」
『急ぎなんだよ。折角、契約とったのに経理は商売のことがわかってないんだよ』
あるある
~経理の本当の仕事て何?と思う瞬間あるある~
経費精算時エピソード
従業員が立て替えた経費の精算。金庫から現金をだして紙の精算書をチェックして精算。
金庫にしまった10分後にまた誰か来たー。
「毎月給与時の振込にさせてよ」
『いや生活に影響が・・・・』
立替期間1か月もないのにそんなこと言う
あるある
~電子化の流れ(改正電子帳簿保存法)/2024に生きる経理の被害~
電子化進めるのは勝手だが、電子契約に紐づき請求書PDF出すので一苦労、どこをクリックすればいいんだ、パスワードが違う、もういいわ。
迷惑メールに紛れてた請求書メール、色付けでもしてくれ、削除したわ。
紙で届いた請求書に一番おちつく自分に遅れ感じてしまう今日この頃。
あるある
~経理と製造の微妙な関係~
年度末だ。棚卸せねば。
工場長や資材部、現場に依頼した棚卸表が適当。
「ちゃんとしてください」
『まず、これ何のためにやんねん』
売上原価三分法から説明する経理。いや費用収益対応の原則からかな。
『なんとなくわかったけど、数えられへんはあの倉庫みてみー』
ぐちゃぐちゃな倉庫整理から始める経理の大切な仕事。
あるある
ごく一例ですがこれだけでも
煩雑さがひしひしと伝わってきましたね。
これからの経理_accounting future
経理のこれからは、煩雑さから解放されること
簡素化していくこと
しかもスピードをもってです。
社会構造といいますか世界構造といいますか、
1労働に対して0.5や0.7のアウトプットでよかった時代から、
1労働に2や3を求められる時代だしそうしないとまわらない経済環境へ。
そのような変化は恐ろしいですが、急ピッチで4や5に進んでいっています。
恐ろしいと書きかましたが全てを人力でやろうとすると、本当に恐ろしいしできないでしょう。
但し、救世主がいます。
「IT」情報技術です。
この技術を経理に活用することで恐ろしくなくなります。
劇的に煩雑さからも解放されるでしょう。
これはやったら特とか損とかではなく、2024年現代を生きる経理の義務です。
やらないとまずいということです。
こんな話でまとめていくと
経理のIT情報技術活用法など知りたくなってきたと思いますが
これは、第5話位にお話ししようかなっと思っています。
少しお待ちください。
三位一体のまだ1つめですから。
次回の第3話は三位一体の2つめ、会計と税務についてお話します。
日本では大体、会計事務所とか税理士事務所がこの分野を担っているのではないでしょうか。
「中小企業の何でも屋さん、会計・税理士事務所」
をメインテーマにお話ししていきます。