第3話となります。
第2話「特別な存在~経理課~」をまだお読みではない方はこちらから!
日本社会に根付く中小企業のお番頭さん税理士事務所
会計、税務といえば税理士事務所の登場ではないでしょうか。
中小企業=税理士事務所と連想がつくほど日本社会に根付いた文化ではないでしょうか。
私は経理コンサルティングを行う会社㈱Nコンサルティングの代表取締役として
今こうしてペンをとっているのですが、
同時に15名の所員をもつ税理士事務所の代表もしています。
従って、今回会計と税務の話は現役バリバリと言っていいと思います。
バリバリ仕事をしている中、リアルに感じることは
事務所って「何でも屋さんだなーっと」つくづく思う今日この頃という実感です。
「はじめて人を雇うのですが給与てどう決めたらよいですか」
「店レジからどうも現金抜かれているんですが、何かいい方法ありますか」
「開業したら営業電話がすごいので止めてくれませんか」
ものの10秒で思いつくもの書いてみましたが
1時間頂けるなら30はお伝えできますが感じはお伝えできたと思うのでこの辺で
本当に事務所の仕事?
と思うほど幅広いお問い合わせがあります。
面倒くさそうに書きましたが
頼られていて感じがあり嬉しいのが本音ですか。
いや少し面倒な思いもあるかな・・・
実は若い銀行員時代はそれが羨ましく税理士を目指した経緯があります。
銀行員として法人への融資マンでしたので
融資提案をしたりするのですが
社長もうなずきながら聞いてくれた後、最後に
「税理士さんに確認します」
ていう流れが多くあり
すごい頼られている感じがあり、ずーと羨ましかったんですね。
会社のお番頭さんだなーっと思ったりなんかして本当に。
会計と税理士事務所
会計という言葉だけとって説明をします。
会計とは、経理が作った帳簿をみて、利害関係者に財政状態を報告することですが
経理と会計と税務の区別もあいまいな感じで使われている言葉ではないかなっと思います。
実際、会計事務所てよく聞きと思いますが、税理士事務所と同じ意味合いで世の中、使用していて、私の運営する税理士事務所も別に会計事務所にしても何も問題ありません。
利害関係者って、わかりますか?
会社でいうと
・得意先
・仕入先
・株主
・銀行 など
が考えられますが
事業活動で少なからず影響をうける人や団体のことをいいます。
その人たちに財政状態を報告するとありますが、
財政状態ってわかりますか?
一言でいうと
「会社の健康状態」
人は健康状態をしますときは健康診断書がありますね。
メジャーリーグに入る日本選手が正式にサインを結ぶ前なんかにドジャーズにメディカルチェックこと身体検査が行われるのはご存じかと思います。
その時も球団が診断書をみて異常なしと判断すればサインするでしょうし
肘の内側靭帯に異常があればサインを見送るケースなんかもでてきてしまう
そんな重要な書類です。なぜ重要かは割愛しますね。
人の健康状態を示すものは健康診断書が証明となり有用な証拠資料となります。
会社の健康状態を示すのは何が証明になるかと思いますか?
そうです、皆さんがよく聞く
①貸借対照表
②損益計算書
など有する決算書です。
細かくいうと5つの資料があるのですが、
あと3つ
③キャッシュフロー計算書
④株主資本変動計算書
⑤個別注記表
があります。
使用頻度などを鑑みますと
①B/S
②P/L
をまず理解してほしいです。
あ、すみませんカッコつけて英語でかきました。
①貸借対照表=Balance Sheets
②損益計算書=Profit & Loss Statement
です。
財政状態をこの資料を使って報告するのですが。
報告しようにもこの資料の意味合いを理解できてないのに報告などできませんよね。
そこで意味を分かりやすく説明させていただきます。
まずB/S貸借対照表とは
ストックの表ともいわれますが会社が何期も経営を重ねてきたその蓄積が表れている資料になります。
もう少しわかりやすく先ほどカッコつけて英語で書きましたがそこにヒントがあります。
「バランス」という言葉に着目してください。
視覚的に感じてもらう方がいいので、BOX四角をイメージしてください。
・左のBOXに資産
・右のBOXに負債と資本
左の資産が10
右の負債が7
であれば、資本は自動的にその差額の3となり、
右左は常にバランスします。
バランスをしない場合は誤りなんですが、
複式簿記で処理している場合はバランスしないことはありません。
資産・負債・資本の額が違っている場合はありますが。
各項目の数値の意味合いの説明としては、
資産とは
資産は多ければよしです。
資産家と言われますが、その資産です。
不動産や預金など金目のものをいっぱいお持ちの方ですね。
資産が多いから皆からうらやましがられます。
負債
負債は多ければダメというかしんどいです。
返済義務のある項目ですので返さないといけないのでしんどいですね。
借入金なんかが代表例です。
資本
資本は会社をスタートするときに元手とした資金、
いわゆる「資本金」
と
事業活動の結果得た余剰部分いわゆる「利益の蓄積」で構成されてます。
聞いただけで多ければよしですね。
個別の取引を見ていってもB/Sの動きと良し悪しがわかるものです
お団子が売れた=良いこと
現金獲得⇒資産が増えた⇒負債は変わらない⇒資本が増えます、利益を獲得です
あんこに煮込むのにガス代払った=しんどいこと
現金減った⇒資産の減少⇒負債は変わらない⇒資本が減ります、利益が減りました
これは少し面白いというか勉強になると思いますが、
よく「借入金を返した金額は費用にならないんですか」と聞かれますが、この原理はこうです。
借入金返した⇒負債が減少⇒現金が減りますよね資産も減ります⇒どちらも同額へりますから資本は変わりません。利益に変動なし
といった感じです。
簿記って面白い原理ですね。
さいごに
今回も長くなってしまいました。
それと会計のところでもう少し深堀してみたいなと思ってきましたので、
ここで3話を区切らさせて頂きます。
4話では
・損益計算書から入り
・貸借対照表の深堀
・損益計算書の深堀
銀行員時代を思い出して探っていきたいななんて思っています。
結構、興味深く思われるんじゃないかなと思いますが
お楽しみに
では次回もよろしくお願いいたします。